妙高・上越の家づくり
冬でも「エアコン1台」で温度差の少ない暮らし
光熱費を抑えるパッシブデザインの秘密
妙高山も雪化粧を始め、いよいよ本格的な冬の足音が聞こえてきましたね。
この地域にお住まいの皆様にとって、冬の家づくりで最も気になるのは「寒さ対策」と「光熱費」ではないでしょうか？
- 「朝起きると布団から出られないほど寒い」
- 「ファンヒーターの前から動けない」
- 「冬になると電気代や灯油代が跳ね上がって家計が苦しい…」
もし今、そんなお悩みをお持ちなら、ぜひ知っていただきたいことがあります。 実は、設計の工夫次第で「エアコン1台で効率よく暖かさを広げる」ことは十分に可能です。 今回は、当社の注文住宅ブランド
が取り入れている、自然の力を活かした「パッシブデザイン」の秘密についてお話しします。
1. そもそも「パッシブデザイン」って何？
「パッシブデザイン」と聞くと難しそうに聞こえますが、考え方はとてもシンプルです。
それは、大きな機械やエネルギーに頼りきるのではなく、「太陽の光・熱」や「風」といった自然のエネルギーを上手に利用して、快適な室内環境をつくる設計手法のことです。
- 冬は、太陽の熱をたっぷり取り込んで暖房代わりにする。
- 夏は、日差しを遮って涼しく保つ。
- 風の通り道を計算して、空気を循環させる。
このように「建物の設計」そのもので快適さを作るため、結果としてエアコンやヒーターなどの光熱費を大幅に抑えることができるのです。
2. 曇りの多い新潟・上越で「太陽の力」は使えるの？
ここで、多くの方が疑問に思うかもしれません。 でも、「新潟の冬はずっと雪か曇り空で、太陽なんて出ないじゃないか」と。
おっしゃる通りです。太平洋側のように、冬にサンサンと太陽が照りつけるわけではありません。 だからこそ、私たち信越工業のパッシブデザインは、ある一つのことを徹底的に強化しています。
それは、「一度温めた熱を、逃がさないこと」です。
家を「高性能な魔法瓶」にする
イメージしてください。 保温性の低い「紙コップ」に入れたコーヒーはすぐに冷めますが、「高性能な魔法瓶（水筒）」に入れたコーヒーは長時間温かいままですよね？
家もこれと同じです。 の家は、断熱等級6以上（UA値0.46以下）という、断熱性能を標準にしています。さらに、耐震・断熱・耐久性に優れた「プレウォール工法」を採用し、隙間なく家を包み込んでいます。
家自体を「魔法瓶」のように高気密・高断熱にすることで、わずかな晴れ間の太陽熱や、生活の中で出る熱（家電や人の熱）、そして少ない暖房エネルギーを逃さずにキープします。
上越・妙高の冬だからこそ、「熱をつくる」こと以上に「熱を逃がさない（保温する）」技術が何より重要なのです。
3. なぜ「エアコン1台」でも暖かく過ごせるの？
「熱を逃がさない器（家）」ができれば、あとは少しのエネルギーで十分です。 ここで活躍するのが、「エアコン」と、その効果を最大化する「第一種熱交換換気システム」のコンビネーションです。
暖かさの鍵を握る「熱交換換気」とは？
現代の住宅は、24時間常に換気をして空気を入れ替えることが義務付けられています。しかし、冬場に普通の換気を行うと、せっかく暖房で温めた空気を外に捨て、代わりに氷点下の冷たい空気を家の中に入れてしまうことになります。これでは部屋が寒くなり、暖房費もかさみます。
そこでが採用しているのが「第一種熱交換換気システム」です。 少し難しい名前ですが、役割は「家のマスクやマフラー」のようなものです。
冬期における熱交換換気イメージ
- 普通の換気： 冷たい外気をそのまま取り込むため、室温が下がる。（例：口で直接冷たい空気を吸い込む状態）
- 熱交換換気（
）： 外に出す「汚れた暖かい空気」から熱だけ回収し、入ってくる「新鮮な冷たい空気」にその熱を移します。（例：マフラー越しに呼吸をする状態）
このシステムのおかげで、外が0℃でも、室温に近い温度まで温めてから空気を取り込むことができます。 「換気をしても部屋が寒くならない」ため、エアコンが頑張って冷たい空気を温め直す必要がなく、最小限のパワー（エアコン1台）で家中の暖かさを維持できるのです。
- 魔法瓶のような断熱性（熱を逃がさない）
- 熱交換換気システム（換気による熱ロスをなくす）
- エアコン1台（小さなエネルギーで全館暖房）
この3つが揃うことで、トイレや脱衣所、廊下の「ヒヤッ」とする寒さを和らげ、部屋ごとの温度差を小さく抑えた、雪国では夢のような暮らしが実現します。
4. 「夏」のことも忘れてはいけません
「冬暖かい家は、夏暑くなりやすいのでは？」と心配される方もいらっしゃいます。 最近の上越エリアの夏は、フェーン現象などで猛烈な暑さになりますよね。
パッシブデザインは、冬だけでなく夏のことも計算しています。 ポイントは「日射遮蔽（にっしゃしゃへい）」です。
太陽の位置は季節によって変わります。
- 夏（太陽が高い）： 軒（のき）や庇（ひさし）を深く出して、直射日光を窓に入れない。
- 冬（太陽が低い）： 低い角度からの陽射しを、部屋の奥まで取り込む。
この角度を綿密にシミュレーションして設計することで、「冬はポカポカ、夏は涼しい」環境を作り出しています。これも機械ではなく、「設計の力」です。
機械に頼らず、設計で快適をつくる
信越工業が提案するは、「家の性能（断熱・気密）」と「自然の力（設計）」をベースにしているため、長く快適に暮らせて、ランニングコストも抑えられます。